2015'06.13 (Sat) 16:00
【美少年の恋】
(1998/香港/美少年之戀/BISHONEN)
↑ なんて清潔感あふれる えりあし ざましょう
「その1」 から続きます。
この映画全体を覆う退廃的でお耽美なムードも魅力のひとつ。
サムのともだち、カナ(スー・チー)はレズビアン。
スーチーのレズタチっぽい漢らしいタバコの吸い方にホレボレ~!
カナがバーでアイコンタクトするビアンの人がまた、「イカホモ」ならぬ「イカビアン」なかんじでたまらん。
お耽美なだけでなく、なまなましいシーンもあり。
ジェットはマレーシアの石油成金に凌辱されたり。
冒頭ジェットが街の公衆便所でひっかける客。実は国会議員。
この人は香港音楽業界の大御所 ジェームズ・ウォン。楊凡のおともだちらしい。
===
この人がいなければこの映画を日本で見られなかった、という香港映画ライター水田菜穂さんによるノベライズが角川ルビー文庫から出ている。
映画を見ていて今ひとつわからなかったことがこれを読むとよくわかる。(映画字幕も担当された)
■サム(かつては輝(ファイ)といった)がアチンに贈った誕生日プレゼント:陶器の扇なのだが、それは中国の有名なラブストーリー「梁山伯与祝英台」の中の告白の詩の一節が書かれている。
それを見てアチンはファイの気持ちを確信し、翌日二人は結ばれるのだった。
日本人にはさっぱりわからないけれど、香港人なら、ぱっと見ただけでそれとわかるらしい。
■KSはブランド物の服やらなにやらを買い借金がかさんで行く。それを見かねたファイは彼の為に金を作るようになる。
ファイがヤバいことをして金を工面しているのに、KSまるでノー天気。テレンスだから仕方ないか、ってとこだけど、実は彼には資金援助してくれる裕福な叔父さんがいたのだった。
などなど
ノベルスは、四人それぞれの胸の内や心の動きが書いてありわかりやすい。
特にラストの悲劇に至る理由が、映画を見ると、父親との関係にあると思わせるが、もっと複雑なことがらが絡み合っていた。
でもさ、映画では説明的なショットがないからいいと思うんだよね。
にしても、最後の最後まで、アチンがかわいそすぎる~~
===
サムの家は、香港在住のインド人一家のアパートを期間限定で借り撮影した。その間彼らはホテルに移ってもらった。
インドの家具調度は全て片づけ中国の調度に変えた。結果的にこの撮影が一番大がかりなものになった。
↑というエピソードはジョイシネマで買ったミニパンフレットに書いてありました。
この他、ジェットとアチンの部屋や「中南湾」の店内など、美術も素晴らしい。
撮影のヘンリー・チュンはこれが長編映画デビュー。
商業広告のフォトグラファー出身。だからワンシーン、ワンシーンが美しいのね。
楊凡のダニエル愛はこの後も続く。
(宮沢りえが主演した)【華の愛 遊園驚夢】(2001)では、ダニエルの行水シーンがあり、女優より脱いでいた(笑)
↓秘蔵アーカイブにあった!
楊凡の警官フェチはこの後の 【桃色】(2004) にも見られる。
これまたイケメン カール・ンに警官の制服を着せてる。
【美少年~】 に出て来る警官フェチのグッチじーさんは、楊凡の分身だよねえ。
===
おっと、いけねえいけねえ。
テレンスのショットが出てないyo!
この映画のテレンスは 「地」 でやってるのかな?と思わせるものがある。あほかわ。
そういえば、KSの 「おれってジェームス・ディーンに似てると思わない?」つうアホセリフ、当時新宿ジョイシネマで男二人の客に失笑されてたけど、今回の六本木でも笑いが起きてた。こりゃお約束だわね。
===
街で二人が再会するのは、ある果物屋さん。
ここは香港で一番有名な果物屋。香港映画のみならず洋画にも何度も登場している。
ジェットが頼んだようにその場で生ジュースを作ってくれる。
チロルはにんじんとりんごのジュースを飲んだ。たしか10HKドルくらいだったと思う。
===
香港のHMVで買ったDVD。
DVDとサントラCDの2枚組に、アートブックが付いてる。
アートブックは楊凡自ら製作したもの。
↓ ホモエロティクス!!
最後のページに自分の若かりし頃のショットを載せてる。
どんだけ自分のこと好きなんだよ、楊凡!?
===
今回はじめて、ダニエルの日本語吹替え声優が誰か知った。
ミキシン!三木眞一郎!
やたーっ!ぴったし!
===
主役のスティーヴン・フォンはこの役に不満があったようで、後に
「のべつまくなしにタバコをふかして髪をかき上げ、ふり返るシーンばかり。うんざりした」
と語っていた(笑)
ダニとスティーヴンは同い年でなかよし。二人ももう40歳。
スティーヴンがすっかり大人の男になってた!びっくら!
===
まだまだ言い足りないことがある気がするけど、これにてひとまず。
関連記事:
ダニエル=ゲイ 映画
【妖夜廻廊】
【エンター・ザ・フェニックス】 (現在工事中 ごめんちゃ)
(1998/香港/美少年之戀/BISHONEN)
↑ なんて清潔感あふれる えりあし ざましょう
「その1」 から続きます。
【More】
この映画全体を覆う退廃的でお耽美なムードも魅力のひとつ。
サムのともだち、カナ(スー・チー)はレズビアン。
スーチーのレズタチっぽい漢らしいタバコの吸い方にホレボレ~!
カナがバーでアイコンタクトするビアンの人がまた、「イカホモ」ならぬ「イカビアン」なかんじでたまらん。
お耽美なだけでなく、なまなましいシーンもあり。
ジェットはマレーシアの石油成金に凌辱されたり。
冒頭ジェットが街の公衆便所でひっかける客。実は国会議員。
この人は香港音楽業界の大御所 ジェームズ・ウォン。楊凡のおともだちらしい。
===
この人がいなければこの映画を日本で見られなかった、という香港映画ライター水田菜穂さんによるノベライズが角川ルビー文庫から出ている。
映画を見ていて今ひとつわからなかったことがこれを読むとよくわかる。(映画字幕も担当された)
■サム(かつては輝(ファイ)といった)がアチンに贈った誕生日プレゼント:陶器の扇なのだが、それは中国の有名なラブストーリー「梁山伯与祝英台」の中の告白の詩の一節が書かれている。
それを見てアチンはファイの気持ちを確信し、翌日二人は結ばれるのだった。
日本人にはさっぱりわからないけれど、香港人なら、ぱっと見ただけでそれとわかるらしい。
■KSはブランド物の服やらなにやらを買い借金がかさんで行く。それを見かねたファイは彼の為に金を作るようになる。
ファイがヤバいことをして金を工面しているのに、KSまるでノー天気。テレンスだから仕方ないか、ってとこだけど、実は彼には資金援助してくれる裕福な叔父さんがいたのだった。
などなど
ノベルスは、四人それぞれの胸の内や心の動きが書いてありわかりやすい。
特にラストの悲劇に至る理由が、映画を見ると、父親との関係にあると思わせるが、もっと複雑なことがらが絡み合っていた。
でもさ、映画では説明的なショットがないからいいと思うんだよね。
にしても、最後の最後まで、アチンがかわいそすぎる~~
===
サムの家は、香港在住のインド人一家のアパートを期間限定で借り撮影した。その間彼らはホテルに移ってもらった。
インドの家具調度は全て片づけ中国の調度に変えた。結果的にこの撮影が一番大がかりなものになった。
↑というエピソードはジョイシネマで買ったミニパンフレットに書いてありました。
この他、ジェットとアチンの部屋や「中南湾」の店内など、美術も素晴らしい。
撮影のヘンリー・チュンはこれが長編映画デビュー。
商業広告のフォトグラファー出身。だからワンシーン、ワンシーンが美しいのね。
楊凡のダニエル愛はこの後も続く。
(宮沢りえが主演した)【華の愛 遊園驚夢】(2001)では、ダニエルの行水シーンがあり、女優より脱いでいた(笑)
↓秘蔵アーカイブにあった!
楊凡の警官フェチはこの後の 【桃色】(2004) にも見られる。
これまたイケメン カール・ンに警官の制服を着せてる。
【美少年~】 に出て来る警官フェチのグッチじーさんは、楊凡の分身だよねえ。
===
おっと、いけねえいけねえ。
テレンスのショットが出てないyo!
この映画のテレンスは 「地」 でやってるのかな?と思わせるものがある。あほかわ。
そういえば、KSの 「おれってジェームス・ディーンに似てると思わない?」つうアホセリフ、当時新宿ジョイシネマで男二人の客に失笑されてたけど、今回の六本木でも笑いが起きてた。こりゃお約束だわね。
===
街で二人が再会するのは、ある果物屋さん。
ここは香港で一番有名な果物屋。香港映画のみならず洋画にも何度も登場している。
ジェットが頼んだようにその場で生ジュースを作ってくれる。
チロルはにんじんとりんごのジュースを飲んだ。たしか10HKドルくらいだったと思う。
===
香港のHMVで買ったDVD。
DVDとサントラCDの2枚組に、アートブックが付いてる。
アートブックは楊凡自ら製作したもの。
↓ ホモエロティクス!!
最後のページに自分の若かりし頃のショットを載せてる。
どんだけ自分のこと好きなんだよ、楊凡!?
===
今回はじめて、ダニエルの日本語吹替え声優が誰か知った。
ミキシン!三木眞一郎!
やたーっ!ぴったし!
===
主役のスティーヴン・フォンはこの役に不満があったようで、後に
「のべつまくなしにタバコをふかして髪をかき上げ、ふり返るシーンばかり。うんざりした」
と語っていた(笑)
ダニとスティーヴンは同い年でなかよし。二人ももう40歳。
スティーヴンがすっかり大人の男になってた!びっくら!
===
まだまだ言い足りないことがある気がするけど、これにてひとまず。
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